住宅設計の進め方

※このページは、セイ建築設計室の住宅の設計の進め方のについて書いてあります。他の設計事務所と同じ所、違う所があると思いますが参考にしてください。

◯まずは、連絡を取りましょう
 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」まずは、メールや電話などで連絡を取ってみましょう。特に、住宅の設計は施主さんと設計者の相性が重要になってきますので気を付けましょう。相性が合うかどうかメールや電話で2〜3回で程度連絡を取り合いましょう。
 たぶん建築家の作品を気に入っているのでしたら考え方に、たぶんそんなに隔りがないと思います。住宅完成までは、1年程度かかりますので相性が合わなかったら他の建築家に連絡し直しましょう。

◯実際に合いましょう
 メールや電話である程度相性が掴めたら実際に合って見ましょう。そこで自分の意見や思想を話し、また設計者の意見等も良く聞き相性が合う様でしたら具体的にプランを作ってもらいましょう。(大体、1回〜2回ぐらいの打ち合わせまで費用は入らないと思いますが、各事務所によって違いますので確認してください。)この時点で相性が合わない場合他の建築家に連絡を取りましょう。

◯設計監理の費用も聞いて置きましょう
 この時に設計監理の費用の基本的な考え方は確認して置きましょう。一般的には工事費の8〜10%が目安です。正式には昭和54年建設省告示1206号により標準的な算定法方が定められています。この方法で算出すると工事費の15%程度になります。(細かい算定法方がありますので一概には言えませんが)基本的には設計監理費用の取り決めは双方の合意が原則です。
 セイ建築設計室では、面積に対して設計監理の費用を算定しています。これは、建築空間を創る仕事の依頼を受けていますのでローコスト、ハイコストでも設計の中身は変えないと言う私の方針です。しかし、実際には実情に応じてお施主さんと相談の上、金額を合意して行く様にしています。下記はセイ建築設計室の参考設計費用の算定式です。
設計監理費用(200m2未満)=延べ面積(床面積の合計)×15,000円/m2+35万円
設計監理費用(200m2以上)=延べ面積(床面積の合計)×12,000円/m2+95万円
注記1.設計監理費用は、消費税を含んでいます。
注記2.確認申請、中間検査及び完了検査の委託手数料は別途とします。
注記3.上記は参考とし個別(規模や内容など)に相談して決定いたします。

※上記で算定すると普通の住宅の場合、工事費の約8〜10%程度になります。
※支払い条件としては、契約時20% 実施設計終了時40% 棟上げ時20% 完成時20%程度で考えていますが、相談にて決定いたします。

◯間取りや形について相談しましょう(基本設計)
 建築家と相性が合いそうでしたら実際の要望や形について相談しましょう。この時どんな小さな事でも自分の思っていることは話してみましょう。それであなたのオリジナルな住宅が手に入るのですから。建築家はあなたのアイデアと専門知識をいかして作品に仕上げて行くはずです。それが私たち建築家の仕事なのです。(この部分の仕事を基本設計と呼んでいます)
間取りの事をもう少し知りたければ私の書いた「エッセイ」を参考にしてください。

◯もう少し細かい事まで決めていきましょう(実施設計)
 間取りや形が纏まってきましたら、もう少し細かい所を決めて行きましょう。内部の仕上げ、照明器具、流し台、浴槽、衛生設備を時間が許すのでしたらできるだけ細かいところまで決めて行きましょう。
このとき、建築家は設計図を何枚も書いているはずです。平面図、立面図、断面図、・・・構造図、設備図、決めた内容は、全て設計図の中に書き込んで行きます。一通りできたら図面を見せてもらい説明してもらいましょう。(この部分の仕事を実施設計と言います)

◯確認申請書を出してもらいましょう
 間取りや形が決まりましたら確認申請書を提出して確認通知書をもら手続き入ります。これがなければ工事が始められません。これらの仕事は、設計事務所が代行してくれます。(施主さん自信が行ってもかまいませんが難しい作業です。)工事の着手前に確認通知書が役所から渡されますので、これで工事が始められます。

◯施工業者を決めましょう
 設計図(設計図書)が出来ましたら業者に見積もりを出して施工業者を決めます。施工業者は、競争のため2〜3社の見積もりを取ります。その見積もりの中身(金額的な事や内容等)をプロの目でチェックしてベストな業者を提示します。最終的にはお施主さんと施工業者の契約になりますので、お施主さんに最終決定はお願いする事になります。しかし、解らない事や不審な事などはアドバイスしていきますので気楽に相談しましょう。

◯工事が始まります
 施工業者が決まりましたら、工事に入ります。工事が始まれば私達は、工事が設計図通りできているかどうか確認はいります。(この仕事を監理業務といいます。)必要に応じて現場に何回もチェックに入ります。地縄張り、基礎配筋、棟上げ、各仕上げなど現場に後戻りが生じないように設計図に照らし合わせ厳しくチェックしたり、役所の検査に立ち会いその結果をお施主さんに報告いたします。お施主さんも時間が許す限り現場を見る事お勧めします。我の家がどのように出来るか自分の目で確認して、解らない事があったら相談しましょう。

◯建物引き渡しの立ち会いを行います
 最後は、クライアント、施工業者、設計者でチェックを行います。これで問題がなければカギや各機器の使い方を説明して保証書と建物の引き渡しを行います。これ以前に役所の建物完了検査も設計者は立ち会います。これで我が家の生活が始まります。(その前に登記手続き、住所変更や引っ越しが必要になりますけど・・・)

◯我が家の住み心地をもっと良くしましょう
引き渡した後も多少問題もでて来る思いますので設計者に相談しましょう。設計者は業者に手直しの指示をします。快適な我が家を手に入れる為に建築家に依頼しましょう。
※以上簡単ですがセイ建築設計室の住宅設計の進め方を書いてみましたので参考にしてください。

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