さあ、家をたてましょう


 家を建てるとなったとき普通の人は、初めての事ばかりでどのように家づくりが進められていくか解らないことが多いと思います。私が自分に家を建てた時のにどのように進めたか綴って行きたいとおもいます。それを通して快適な家づくりについて考えてみましょう。私の主観的な考え方に賛成の方、反対の方、どんどんを意見お寄せください。

◯ 住宅金融公庫を申し込む 

  私は、これから家を建てたい35歳、施主兼設計者であります。妻は3?歳の公立の教員で、1歳にしては大きな男の子が我が家のメンバーです。現在、私の家族が住んでいる家は、義父が老後のためにと建てた菜園付きの家です。その義父も定年を迎え、その家でいよいよ悠々自適の生活です。そこで我が家族が、今まで住んでいた義父の家を建て替えて住むことになったのであります。家が完成するしばらくの間、我が家族は建て替え地の近くで賃貸生活を始めました。

 私は自分の家の計画は時間をかけてじっくりと取り組もうと思っていたのです。しかし、その時期に住宅金融公庫の金利が引上げらけれることと、住宅減税が実施されると報道されて、私と妻は家を建て替えるのは、今しかない(将来の負担できるだけ減らそう)と意見がまとまり、取りあえず、金融公庫の申し込みだけを先行したのであります。金融公庫の窓口へ私が、申し込みに行きますと私の現在の仕事の状況を聞かれました。3ヶ月程前に独立して自分の事務所を開設した私では、金融公庫の申し込みは出来ませんと断られてしまったのです。そこで、妻の名義で公庫の申し込みを行い、貸し付け限度枠まで借りることにしたのであります。現在の我が家の貯蓄と公庫の貸し付けで、なんとか資金の確保はできました。

◯ 間取り 
  さて、金融公庫の申し込みを終えて、まだ我が家の間取りは白紙の状態です。2ヶ月以内に確認申請を提出しなければ、予約が取り消されてしまいます。短期間で設計を仕上げなければ事態なのです。わたしは、住宅計画の虎の巻である間取りの方法を使って急場をしのいだのであります。住宅を計画する時、間取りを使うと非常に簡単に空間が完成されてしまうのです。間取りは、日本人とっては非常に馴染み深い手法で、殆どの人が住宅の計画をするとき、畳み(日本人の人体の寸法より出来上がった寸法)の大きさき基準に考えます。むかしの住宅は、間取りさえあれば、空間、外観が完成していたのであります。

 住宅を建てる時は、間取りさえまとまれば、ほとんど大工さんにおまかせで、住宅は出来上がってしまっていたのです。天井の高さ、ふすま・障子の高さ、柱・なげしの大きさなどほとんど標準化されていました。これは、現在のメーカーハウスが採用して成功した手法であると思います。メーカーハウスは、独自で標準化した部品を大量に造ることによってコスト削減を計って利潤を生み出しています。ですのでメーカーと間取りが判れば、どんな外観、内観かはすぐに想像できるはずです。間取りの最大利点は、日本人の体格にあったプロポーションの空間ができると、コストの適正化を計れるところではないでしょうか。私もこの利点を利用しようと、間取りをせっせと考え始めました。・・・公庫のリミットまで1ヶ月半です。

◯ 間取りの条件 

  間取りを考える前に条件を整理しておきましょう。
1. 家のイメージ(和風、洋風 etc・・・)
2. 家族構成、ライフスタイル(将来も考えて)
3. 敷地条件
4. 構造、工法
5. コスト
6. 法律
▼ まずは、我が家のイメージを固めましょう
 和風、洋風、木の家、コンクリートの家、広い庭のある家、吹き抜けのある家、癒しの部屋のある家、いろいろとイメージを膨らましましょう。自分の気に入った家の写真を集めたり、街の住宅を実際に目で確かめたり、住宅メーカーの展示場を観たりしてイメージを膨らします。家族のイメージが出来たらそのイメージに近い住宅を設計している設計者を選びましょう。そしてそのイメージ、要望を設計者に伝えましょう。


○ 家族構成、生活様式
 

 間取りを考える場合は家族構成、ライフスタイルは、キーポイントとなる。家族のメンバーの数だけ十分な広さの部屋を確保できれば良いのでしょうが、一般的に面積や予算の制約のために諦めなければならないことが良くあります。子供は生まれてから成人するまは、成長の過程で部屋の役割も変わっていきます。そして独立して家をでていけば残った部屋をどう使うか考えなければならないでしょう。また、残った夫婦は歳を重ねてその家に住み続けらる配慮も必要になってくるでしょう。

ライフスタイルも間取りを考える重要な一つです。リビングや茶の間などの家族のコミュニケーションの場を椅子座にするか床座にするか、また寝室を布団にするかベッドするかで間取りの考えかた大きく違ってくるでしょう。この機会に我が家のライフスタイルの総点検しましょう。それによって改めて気付くことも少なくないでしょう。


○ 敷地条件
 

 敷地の方位、狭い敷地、広い敷地、傾斜地、変形敷地、前面道路の取付き、住環境などによって間取りが大きく制約されます。この制約が、あなたのイメージや家族構成などと相まって、あなたのオリジナルな家となる訳です。敷地条件は、ほとんどの建築物が一品生産となる理由の一つといえるでしょう。敷地は設計者と十分に調査、検討、相談しましょう。そして設計者のアイデアを引き出し、あなたの個性的な家を計画しましょう。


○ 構造、工法 
 

 住宅の構造は間取りを大きく左右する条件の一つです。構造を大きく分けると、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造のなどに分類でき、それらにいくつかの工法がさらに細かく分類できます。またメーカーは独自の構造、工法を採用してますので詳細は、メーカーに相談してください。各構造、工法は、一長一短ありますので、あなたの家に合った構造、工法を設計者に相談しましょう。

 木造は軸組工法とツーバイフォー大別できます。軸組工法というのは、柱や梁などで軸を組み上げる昔ながらの工法です。現在は、昔ながらの工法に地震や台風に耐えるように筋かいや金物で補強した工法を採用しています。ツーバイフォー工法は、屋根や床の荷重をパネルで支える壁式構造です。平面計画では、壁のバランスに注意し上下階の壁のをできるだけ同じ位置に設ける必要があります。地震に強い工法ですが、米国で生まれた工法なので日本の風土に合わせていろいろ改良されているようです。

 鉄骨造は、重量鉄骨造と軽量鉄骨造に分けられると思います。重量鉄骨造は、鉄の柱と梁の骨組みによって床や屋根が支えられる構造です。この工法の一番の特徴は、広い空間がとれることにあります。ただし鉄骨部材の運搬にレッカー車を使うため広い工事スペース必要になることと、コストが木造や軽量鉄骨造より高くなる傾向があります。軽量鉄骨構造は、合理化と製品の均質化を図った結果で、構造的には木造に近いといえます。しかしプレハブなど軽量鉄骨造は、間取りや空間設計に木造とは違った制約があります。最近では、各メーカーもクライアントの要望に答える為の開発が進んできているようです。


 鉄筋コンクリート造は、遮音性、耐火性、耐衝撃性にすぐれ、形を自由に造ることができます。しかし建物自体がかなり重くなり地盤の悪い所では、杭工事が必要になりコストアップになります。鉄筋コンクリート造は、木造と同じように柱と梁で支えるラーメン構造と壁で支える壁構造があります。前者の工法は柱や梁の出っぱりがある為、後者のほうが戸建て住宅には数多く採用されています。

▼ コスト
 ほとんどの人には予算に限度があります。間取りを考えるとき予算の範囲で仕様と面積を掴むことが大事です。これは経験から大体判りますので設計者に相談してイメージを掴みましょう。しかし、アイデアしだいでは同じ予算でも随分と住み心地が変わってきます。
まず、予算配分をどうするか考えましょう。一般的に予算に合わせた一定の仕様でまんべん無く造る方法が多いと思います。これとは、反対にこだわっている部分に予算を多めにかける方法があります。 後者の方法は予算の少ない場合や、ある程度の満足感を得るには効果的です。また、あなたのこだわり部分がオリジナルな住宅を造る重要な要素と言えるでしょう。予算配分は、計画段階で十分検討して置くことが大事だと思います。

▼ 予算を有効に使うためにあなたにできることを整理しましょう。
 まず、最低限必要な物や、材料や設備機器のグレードが適切であるかチェックしましょう。また、重要度にしたがってランク分けを行い予算オーバーの時は、それらを参考にすると迷わずにすむでしょう。次は、アイデアの工夫しだいでローコストの住宅が可能です。設計者のアイデアうまく利用したり、工務店の得意な工法や材料を検討してコストを調整する方法もあります。これあは、建築の知識や時間の無い人には、お勧めできませんが、建築材料を直接産地から取り寄せたり、住宅機器を安価なルートで直接入手したり、職人さんと直接契約して工事を行うとコストはかなり押さえられると思います。この方法は、いろいろアドバイスしてくる設計者が必要ですので信頼できる建築士であればローコストの家づくりが可能です。 

 最後に、自分で造る事ができる部分は別途工事しても楽しい家づくりができるでしょう。 最近の流行のガーデニング(庭)などの外構や作り付けの家具、塗装などは、あなたが日曜大工で仕上げていくのもコストを押さえる一つの方法だとおもいます。いずれにしろ「どんな家に住みたいか、どんなふうに住みたいか」という事と、あなたの家づくりの頑張りが、ローコストの住宅を可能にすることでしょう。


○ 法律 

  住宅を建てようとしたら必ず建築基準法という法規制があります。大きく分けて2つの考えかたで、法律は成り立っています。一つは、どんな建物でも守らなければならない法律です。それは、建物の安全性や快適性の最低定めた部分です。もう一つは、都市の中で、みんなが安全に快適に生活できるように定めた法律です。後者の法律は、大きさや高さの規制が細かく定められており間取りにおおきな影響を与えます。その中の一つに用途規制があります。これは、その地域ごとに建物の大きさや高さ、建物の壁の位置などを規制しています。

用途地域の規制の一つに建ぺい率と容積率があります。 建ぺい率は、敷地面積たいする建築の比率、容積率は、敷地面積対する床面積の比率のことです。たとえば、50坪の敷地のときの建ぺい率50%では、建築面積は25坪未満に、容積率100%では50坪未満でなくてはなりません。一方、高さの制限には道路斜線、隣地斜線、北側斜線があります。これらの斜線の範囲内で建物は、計画しなければなりません。また、この他に日影規制や高度地区の高さ規制があるので気をつけましょう。

 また、住宅を建てる場合必ず必要なものがあります。それは道路です。敷地は、必ず2m以上道路に接してないと建築できません。住宅敷地を購入するときは、宅地建物取引主任者の重要事項の説明等がありますので十分に気をつけてください。

◯ 我が家の間取りの条件

▼ 我が家イメージ
  我が家は、日本の伝統的な落ち着いた家がほしなあーと思っています。妻のイメージも同じようなものでした。やはり似た者夫婦というところでしょうか。 屋根は日本瓦、壁は土壁でと思っているのですが。

▼ 家族構成、ライフスタイル
第1回で家族の紹介は書かせていただきました。でも将来、もう一人ぐらい子供は、ほしいと思っていますので、夫婦と子供二人という構成で計画は進めようと思います。
子供部屋は、現在子供は1歳なので子供部屋は必要ないので取りあえず10帖程度の部屋を設けることにしようと思っています。
リビングは、基本的には床座で、また寝室は布団の上げ下ろしが面倒臭いのでベッドで計画します。

▼ コスト
我が家にももちろん予算という大きな壁があります。(予算を考えずに設計したいものです。)住宅金融公庫より2,300万円、自己資金で1,500万円程度を見込んでいるのですが果たして予算内に納まるのでしょうか。<

▼ 法的規制
敷地は、建ぺい率50%、容積率100%です。それに道路斜線、高度地区の北側の高さ規制が重要なポイントです。

○ 間取りに取りかかる
 

 条件の整理もできましたので、間取りに取りかかりました。私にとって間取りは、朝飯前とは行かないが昼飯前なのであります。なんせ20年近く間取りを計画しているのですから。しかし、単なる間取りは簡単なのですが、これから進めるデザインやディテールを考えた間取りは、なかなか手強いのです。

取りあえず出来上がった間取りを妻に見せると、意見が帰ってきました。台所をL型にしていたのですが、彼女は、対面式のキッチンが良いというのです。この部分はすぐに間取りの変更は、簡単です。 後もう一点、自分でなにか引っ掛かっている点があったのです。それは、階段部分の考えかたです。知り合いの建築家にちょっとアイデアを拝借。出来上がった間取りは、次のようになりました。


さて、間取りが完成間近です。つぎは確認申請用図面を早くつくらなければ!確認申請提出まであと一月。

○我が家の間取りについて

 施主(妻)の重要な要望は二点ありました。一つは家事の動線はできるけ短く、もう一つは子供室をリビングを通過して設けてほしいということでした。

家事の動線は、台所を中心に脱衣スペースに洗濯機能を持たせた。ダイニングテーブルは、厚さ7cmの天然板を使い筆記作業や子供の勉強机として利用できるようにしました。

 子供室をリビングを介して設けるには、プラン上(アトリエを玄関の近くに設けたい)難しくなってしまいました。その解決策としてリビングより中庭を介して子供室が見えるように計画した。逆に、子供室からもリビングがいつでも見えるようになったのです。 これで施主のOKがでました。

 2階の書斎は、専ら妻の場所となります。ここには作り付けのテーブルと本棚を設けました。寝室とクロゼットは、漆喰塗の壁(高さ2m20cm)を立て仕切りました。ですが天井の空間は一体です。
 
 アトリエは、私の書斎として計画しました。半地下となっていまして、この部屋も子供室と同じく中庭を介してリビング見えるように計画されています。

 階段室、リビング、子供室、アトリエからは小さな中庭が見えます。また、車庫の上部は木製デッキを設けました。将来、子供が大きくなればバーベキューでもと思っています。

建物の中央に設けた吹き抜けが1階と2階を結び何処にいても人の気配を感じられる空間構成になりました。床と天井を天然板張り、壁を漆喰塗りとし(ちょっと音が響きすぎたかな?)これも気配を感じる理由の一つです。

○確認通知書
 

 さて、配置図、平面図、立面図、断面図の作成も終わり役所に申請書の提出です。普通の場合、直接確認申請書を提出したら良いのですが、今回の場合、まちづくり協定に係る届出書を事前に提出しなけばなりません。その届け出書の一部に近隣の方の同意をもらった書類も添付しなければならないので、日曜日に家族全員で近隣8軒を周り同意のハンコを押してもらいました。翌日、無事にまちづくり協定に係る届出書を役所に提出しました。

 1週間後に無事に副本を返却してもらいました。いよいよ確認申請の提出できます。確認申請の受付は、5月29日までにしないといけない条件がありました。添付書類の不備等があるといけないので早め(5月24日)に提出しました。とりあえず受付は済みましたが、まだ図面が出来上がっていません。

翌日から設計図を仕上げる作業です。もちろん事ですが発注するときは、詳しい図面があればあるほど現場でのトラブルは少なくなります。ですので、発注までにより多くの設計図を書きたいのですが時間があまりなかったので、ある程度までしか出来ませんでした。後は、現場が基礎工事をしている時に仕上げてしまいました。(あまり感心できるやり方では、ありません。できるだけ発注前に設計図は完成させましょう。)

 確認申請書提出後、3週間が過ぎ役所の方から書込み不足や不明な点がありますので説明に来てほしいと連絡ありました。明くる日に役所に出向き不備部分を訂正し作業終了です。6月22日確認通知書を無事受け取りました。

○施工業者の選定

  見積りを依頼する前に見積り条件整理しておきましょう。
1. 性能保証付きの住宅である為、登録業者である。
2. 工事の着工を7月25日まで行う。
3. 日曜日祝日は、工事は行わない。
4. 太陽光発電の器材は、施主支給とする。
5. その他の条件は、設計図書による。
6. 見積期間は、概ね一週間程度とする。
以上が見積の条件です。

 設計図書も整いました。いよいよ施工業者の選定です。まず以前おつき合いしたことのある業者、A社、B社を選びました。両社とも、ほぼ信頼できる仕事してくれるという理由で見積りを依頼しました。

 後もう一社を、木材業者の紹介でC社に見積り依頼しました。この会社は、自然素材を積極的に使用したり、自然エネルギーの活用に積極的に取り組んでいる
会社です。最終的にこの3社の内見積りの適正な所と契約することしました。

 一週間後、三社のうち二社の見積りが届きました。遅れること二日後にもう一社の見積りが届きました。三社の見積書の中身を細かくチェックして洩れている項目や数量を確認していきます。もし質議があれば業者に連絡して回答をうけました。その結果 A社<B社<C社という結果になりました。
 
 A社に連絡をとり工事契約の日時を決めました。B社、C社には、見積り結果を伝えて、後日見積りの参加のお礼を封書で発送しました。
工事業者の選定は無事終了しました。

○ 着工準備、工事着工

 着工の前に大事ことがあります。近隣への挨拶です。これを怠ると近所付合いうまく行かず折角の新築での生活が気まずくなりますので忘れないようにしないといけません。それと工務店まかせでなく自分自身も近隣とコミュニケーションを取るようにしましょう。

 土曜日の朝10時に工務店と待ち合わせして家族全員(妻と子)で近隣8軒に挨拶しました。工務店から工事着工の日程を話してもらい、私の方は専ら工事にする際に御迷惑をお掛けします旨を話し、後は世間話しをして近所の方とコミュニケーションを取るようにしました。

 いよいよ着工です。まず最初は、現在建っている建物の取り壊して更地しなければなりません。取り壊しの朝、現場に入ると三方シート張りで建物が壊されて入る途中でした。だぶん小さい頃から育った妻が来ていたならば寂しい気持ちになったでしょう。私の場合は、これから着工だと心を新たにしましました。

 一週間ほどで取り壊し工事が終わり更地になりました。普通はこの段階で地鎮祭という儀式を行うのですが、私は余りこのような儀式にはこだわらないので取り止めることにしました。地鎮祭とは、建物を建設着工するのに先立って、敷地の地主神を鎮め、工事の無事を祈願する為に行われる儀式(建築大辞典 彰国社出版より)です。

 敷地が更地になったらどの場所に家を建てるか実際の敷地で決定しなければなりません。配置図を照らし合わせて正確に建物の位置を決めました。次は、道路の高さや敷地の高さを正確にだして高さの基準を造る作業です。これも配置図に基づいて正確にだしました。これからこの基準によって工事進めていきます。

○基礎工事 (目次へ)
 仮設工事が終了して小型の重機が敷地に入り根切りを行います。根切りとは、基礎や地下室を造るための所定の土を掘削することです。今回は、アトリエと車庫部分が半分地下になっているので通常の基礎を造る場合より深く掘る必要がありました。

 根切りが終わり地盤の確認です。現場の地盤は堅い粘土質地盤(約10t/m2)であることを確認しました。設計では約3t/m2で計画していましたので(3<10)十分に安全であると判断しました。以前は木造住宅のような小規模の建物の場合地盤調査を行うことは少なかったが、最近はこのような確認ではなく地盤調査をきっちり行い試験結果により判断するようになってきています。もちろん費用はかかりますが。

 地盤確認が終わり基礎の底に割栗石(岩石を割って造った小塊状の石)を敷き並べ地盤を固めます。まだ石と石の間に隙間がありますので砂利を入れて隙間を埋めます。次に基礎の位置を正確にするためにコンクリート(捨てコンクリートといいます)を厚さ5cm程流し込み固めた上に基礎幅を墨で書きます。

 平坦なコンクリートの上に鉄筋を並べていきます(配筋と言います)。その前に施行図の作成です。普通は、工務店の方で作成するのですが、今回は自分で施行図を作りました。鉄筋の配筋は図面に記入してありますので、それを現場の寸法にあわせてより具体的に図面を作成していきました。自分で施行図を作成していますので配筋検査も問題点の所を押さえて終わりました。

 次は、型枠(コンクリートを流し込むための堰板です)の取付です。これも施行図を自分で書いて工務店に渡しましたので確認はスムーズに終わりました。特に地下室の配筋や型枠はきっちりと施行しない地下水が侵入することになります。今回は合計3回のコンクリートの打設をくり返しました。

 余談になりますが、各工事の途中で工事写真を取り報告書を整理します。最終的に役所の検査の受けなければならないので工事記録を残し必要があれば提出しなければならないのです。これは工事監理の重要な仕事のひとつです。

○木質材料の選定 
 

 住宅では大きく二つの使用方法に分けられると思います。一つは建物の構造に使われる部材(構造材)と後の一つは建物の仕上げに使われる部材(造作材)です。

 今回の設計では、構造材は樹種と寸法の選定を図面に記載していたのでその後の材料の手配は工務店にお任せと言うことにしました。材料が揃いましたと連絡が入ったので材料の検査と打ち合わせを兼ねて工場に出かけることにしました。工場は、徳島県の工場団地の中にありました。工場の周りには米松の輸入材が積み上げられて木の香りが当たり一面漂っていました。図面通りに土台が桧、柱は、国産の杉材、梁は米松と使用材料のチェックも無事終了しました。

 構造材の手配の仕方として自分で材木屋から木材を買い付けプレカット工場や大工さんに頼んで刻んでもらう方法もあります。特に丈夫な家を造りたい言う人や材料にこだわる方はこの方法が良いと思います。ただし時間と知識が必要になりますが。今回は金融公庫を利用して工事期間の制限や設計の時間があまり取れなかったので工務店にお願いしました。この時も材料の検査はできるだけするようにした方良いと思います。

 次は、造作材の選定です。私が以前から知っていた国産木材の普及に活躍しておられる木材屋さんの紹介してくれた材用を使用することにしました。材料は、木材屋さんの事務所の打ち合わせスペースに使われていましたのでそこを見学さしてもらうことにしました。

 材料は設計図に記載しているので実物を見て施主(妻)OKを取り付けなければなりませんがこれも無事クリアしました。床材は、から松と能登ヒバを使用し、天井材は杉板です。床材、天井材共節がありますが天然無垢の材料で肌触りも良く木の香りが心を癒してくれと思います。壁は、しっくい仕上げでバランスのとれた内装になると思います。

○ 棟上げ

 プレカットの材料も現場に搬入されました。棟上げの前日現場に足を運んで見ると大工さんが土台の取付けしていました。この現場では一部半地下部分に基礎パッキン工法を採用しました。この工法は、基礎換気孔(通常は300平方センチメートル以上の換気孔を4メートル以内に設けなければならない)の代わりに土台と基礎の間に1cm程度の硬質ゴムを1m以内に挟み込み床下の換気を取る方法です。この工法は基礎に穴をあけずすむので強固な基礎を造ることができます。土台の据え付け無事終わりました。

 翌日棟上げでした。天気も良く棟上げには絶好日和でした。午前8時半、大工さん7人、クレーン運転手1名で作業が進められました。材料が次から次ぎへクレーンで吊り込まれ骨組がしだいに現れてきました。午前中に1階の軸組が出来上がりました。昼食後2階へ進んでいきました。

 2階部分の形が現れると図面が頭に浮かびだんだん嬉しくなってきた。いつも棟上げの時は思うにですが、1日のうちに自分の設計した図面通りに骨組みができあがるのは感慨です。2階部分の軸組ができ小屋組ができて垂木が取り付けられていきました。午後4時頃、野地板をクレーンで吊り上げて垂木に縛り付けてその日作業は終わりました。

 大工さんが弊束を取付け棟上げ式の準備をはじめました。建物の四隅柱に酒と塩、米をまいて建物を清め上棟式を始めました。棟梁儀式のあと施主(私―妻は残念ながら間に合わず)の挨拶、その後一同乾杯して直会に移りました。ベニヤで簡易テーブルを造り容易した弁当とビールを飲みながら工務店や大工さんとコミュニケーションを取り、(大工さんの間ではゴルフが流行しているようで、その話で盛り上がりました)これからの完成までの仕事お願いして祝儀を渡して大工さんは現場を後にしました。

 しばらくして薄暗くなってきたところに、妻と子供が現場に現れました。木の香りを楽しんで実際の空間で間取りを確認していました。だんだん見えなくなってきたので帰ることにしまた。妻は満足の様子でにっこり笑みを浮かべました。その後、家族揃って現場を後にしました。

○太陽光発電システム

  棟上げも終わり、屋根工事が進んでいきました。大部分は瓦屋根なのですが、一部太陽光発電システムを設置することになっていたので、その部分は金属板で仕上げました。今回はその太陽光発電システムについて書きたいと思います。

 住宅金融公庫の申し込みまで遡りますが、公庫を申し込む段階で、自然エネルギー活用の割り増し融資を申し込みました。私は、何等かの自然エネルギーを活かした家にしたいと思っていましたので、妻と相談の結果、太陽光発電と雨水利用を取り入れよう考えました。なお、雨水利用の割り増し融資はありませんでしたので、これは工事完了後自分で設置しようと思っています。

 計画段階でメーカーに相談して物理的な問題はないと言うことで計画をすすめました。発電容量は、3KWでパネル21枚を屋根に設置するという計画です。ハードの事は、あまり良くわからないので、ソフトの事と工事の流れについて触れたい思います。
 

 まず発電は直流で行われ、それを交流に変換します。昼間、家にいて電気を使用した場合この発電した電気を使用しますが、もし電気の使用量が少ない場合は、余った電気を電力会社に売ります。夜は、発電しないので電力会社から電気を購入します。3KWの発電量は家で使用する電気を発電できる容量と言うことでした(ただし各家庭で使用量は異なりますので一概には言えません)

 太陽光発電の予約申し込みは、新エネルギー財団宛に行いました。予約者は妻として、手続きの代行者(一般的には施工業者)として私の事務所が行うようにしています。その後着工届けを財団に提出して屋根工事の進ちょく状況を把握しながら太陽光発電(つまり太陽電池)を購入して現場に搬入して、電気の施工会社が取り付けもらう事にしました。

 屋根工事も完了して太陽光パネルの設置です。工事当日は、職人4人が手際良くパネルを取り付ける下地を取り付け、次に太陽光発電のモジュールを取り付けていきました。パネルの設置と配線を内部に取り込んで屋根工事は完了しました。この後の太陽光発電の工事は、内部の仕上工事と配線工事の終わった後になります(また、この事は建物の完成時に書きたいと思います。)

○ 中間検査

 屋根と構造体が完成しましたので、中間検査を受ける段階になりました。今回は、2つの検査を受けなければなりませでした。一つは住宅性能保証制度と住宅金融公庫の検査でした。この時は、性能保証の検査を受けた後に金融公庫の検査を受けなければなりませんでした。(二人の検査官よりチェックがありましたので得だったかも?)現在は、両方の検査を一緒に受けることできる民間検査機構がありますので、そちらを使った方が現場の負担が少なくてすみます。

 性能保証制度の検査は土曜日の雨の日でした。1階2階、構造図と現場状態を細かくチェックしていきました。検査の結果、二つ指摘事項がありました。一つは、一部金物に不備あったのと、もう一つは、浴室の天井下地に防腐処理をしてくださいと指摘がありました。金物は材料を手配して翌々日に取り付けました。天井
下地の防腐処理は、使用する材料にあらかじめ防腐処理剤を塗布しました。両項目の写真を取り検査官に提出して、検査済み証の交付を受けました。

 性能保証制度の検査済み証の葉書と金融公庫の中間検査の書類をもって市役所へ検査の予約をしに行きました。残念なことに、検査は2週間後しかできないと冷たい返事でした。困ったことに、公庫の中間検査のリミットは、残り10日となっていましたので銀行を通じて変更届けを提出しなければならなくなりました。翌日銀行に行き手続きを済ませて中間検査を待つことにしました。この期間も大工さんの作業を中止するわけにはいきませんので、検査に関係ない部分の仕事
をしてもらいました。

 2週間後、市役所の検査官がこられて建物の内部から外部へとチェックしていきました。この検査では、外部の釘打ちのピッチが15cm以上ある部分あったので、その部分の釘打ちをしてくださいとの指摘されました。(検査が遅れたために進んでいたところなので、不幸中の幸いというところでしょうか。)翌日この釘打
ちの間にもう1本づつ打ち増しして現場の写真を取りました。後日現場報告書と写真を提出して無事に金融公庫の検査も終了しました。


◯仕上げ

 外壁のサッシ取り付き防水シートが貼られて、外部からは鍵無しでは入れないようになってきました。天井、壁、床下に断熱材を入れて内部の仕上げが始まりました。まず作業が行いやすいように床板の捨張用合板を貼りました。

床に脚立を立てて天井材貼りはじめます。天井材は徳島県産の節のある赤身のの杉板で味わいがあります。台所、洗面所」、台所と地下室を除いて殆どの部屋の天井を杉板」で仕上げました。

 天井材が貼り終わり床材の仕上げに入りました。床材は、長野県産のから松と石川県産の能登ヒバを使いました。から松は、床暖房をしているリビング、書斎と寝室です。床暖房をしているリビングは、普通の無垢の板材では、熱収縮に対応できないのでから松を使用しました。から松は松やにがでるので、80度ぐらいの温度でやに抜きしますのでその時に乾燥収縮十分にしますので、床暖房の仕上げ材として使用できます。

 能登ヒバは、子供部屋、地下室と浴室に使用しました。ヒバは肌触りが良く独々のか香りがします。人に由っては、この匂いを嫌がる人もいます。また、防虫性、防腐性、耐水性に富みます。特に地下室や浴室に使用した大きな理由です。ヒバは肌触りいい反面、柔らかく傷が入りやす材料です。しかし、節がある為少々傷は気にならない程度です。天井と床の材料を貼った後現場に入ると木の香り
家中に漂い深呼吸すると心が癒されるような気がしました。

 床板は傷が入らないように養生を行いました。床と天井の板材を貼り終えると次は、壁の仕上げのしっくい用ののラスボードを貼りました。平行して外壁は左官工事が進められていきます。モルタルの下塗りをして十分に乾燥ひびわれを発生させて、中塗りと仕上げの作業が終わりました。内部も大工工事がほぼ終わりに近付いてきました。この頃になると妻も現場の進行が非常に気になり現場に行く時を楽しみにしていました。

 年が明けて2世紀に渡っての工事が再開しました。朝、現場に着くと内部足場の上で職人さんが壁のしっくいの下塗りを始めていました。しばらくすると監督さんが現場に訪れました。新年のあいさつをして、行程の打ち合わせを行いました。2月一杯に工事を完了する見込みで予定より1ヶ月遅れている報告を受けました。3月中に引っ越しを終えたら良いと思っていましたので了承しました。

 外壁の見本を取り寄せ現場で打ち合わせすることしました。当日は、妻と一緒に現場に出向き事前絞り込んだ色見本を足場に並べて、大工さん、現場監督さん、
妻と私で、派手じゃないか?地味じゃないか?と言い合いながら外壁の色は決まりました。その他内部のクロスの柄も決め仕上げも佳境に入ってきました。

 後日、現場に行くと外壁が綺麗に仕上がり、軒裏の塗装を行っていました。軒裏は化粧野地板あらわし柿しぶ仕上げになっていて、仕上げ段階では塗っているかどうかも分からない程度でした。しかし職人さんの話によるとしばらくすると柿しぶ独々の色がでてきますとのことでした。内部もしっくいの仕上げ終わり、流し台を取り付け終わりました。その後台所、洗面脱衣室のクロスを貼り終えて
洗面、鏡、収納棚の取り付けが終わり内部は殆ど終了しました。

 内部の養生を外すと部屋の雰囲気が伝わってきました。そこで、流しの色が当初選んでいた方が良かったという感じがしてきました。妻とショールームで検討したのですが想像していたより派手な色を選んでも違和感がないと思いました。
建築の色使いは、難しいと改めて実感しました。とりあえず、落ち着いた色でスッキリと納めました。外壁も足場を外し建物全体が表れてきました。色もしっとりとした色で妻もとても気に入ってるようでした。

 足場も外れて外構工事に入りました。門柱、よう壁の施工に取りかかりました。現場の監督さんと花壇に使用するレンガと土間に使う豆砂利を近くのDIYで決め材料を取り寄せてもらいました。平行してデッキ材の施工を行いました。デッキ材は南洋材で比重の大きい材料を使った為大工さんが大変苦労していました。これは、外部なので耐候性を重視した材料選定で自分で材料を購入して取り付けしてもらいました。

 内部の塗装をはドイツで作られた自然塗料を使いました。この材料は、自然にとれる松やに等で作られており施工時や使用時に無害が特徴なっています。まだ子供が1歳で床に近いところで生活しているので最初から設計に取り入れていました。内部に照明機具、衛生機具、太陽光発電のリモコン等を取り付け、引き渡しが段々近くなってきました。

○我が家の完成

 完成が間近くなってきました。工務店への支払いの準備をしなければならないいので銀行へ行き金融公庫手続きを教えてもらいました。月に2回締め切り日があるので、それまでに書類を準備して提出後1ヶ月程度期間をへて入金されて工務店に支払い完了に至ります。書類は、住民票、建物の登記簿謄本と敷地の権利書などが必要になります。建物の表示登記は土地家屋調査士、権利の登記は司法書士にお願いしなければなりません。どちらかの資格のある方に相談したら登記は1週間から2週間程度で完了です。書類を銀行に提出して支払いの準備は完了しました。

 建築の完了検査の予約を取にいきましたが相変わらず2週間後(役所の対応がもう少し早くなってほしい)、つれない回答を受けました。こちらも予想はしていましたので余裕をもって完了届けは提出しました。工事は、塗装工事と洗いを除いてほぼ完了しました。完了検査の日になり2時過ぎに検査官が訪れ内部は特に指摘事項はありませんでしたが、外部のデッキに手すりを付けるように指導されましたが、意匠的にどうしても付けたくなかったので、検査官に設計者が居住しますので問題が発生しても自己の責任に於いて処置しますと掛け合いました。検査官は分かりました後日検査済証は郵送しますと言うことで事なきを得ました。
 
役所の検査完了後、工務店と施主(妻と私)で完了検査を行いました。前日洗面の鏡を設置したのですが今朝現場に来てみると真中におおきな亀裂が走っていました。工務店が水道屋さんに慌てて連絡いれていました。現場監督さんは入居までには取り替えられますと報告をうけました。突然の事で水道屋さんはびっくりしていました。検査のはそれ意外は大きな問題点はありませんでした。1階、2階と内部を検査した後、外部を検査して引き渡しの鍵を受け取りました。細かい指摘事項が数点ありましたので入居までに手直ししてもらいました。

 入居前に電力会社の人が訪れ太陽光発電システムの契約を行いました。太陽光発電の場合、購入する電気代と売電する料金は同じ電気料金だそうです。この建物は3KWのシステムを採用しましたが、予想では一年後はほぼプラスマイナス同じなるはずですが?(また、機会があれば書きたいと思います。)その後、ガス会社方が来てガスの開栓をして給湯器、コンロ等のチェックを済ませ、いよいよ引っ越しをするだけになりました。

◯完成2年後

 建物が完成して2年が経とうとしていますので、間取りの実際の検証をしてみたいと思います。

 全体的に施主さんは、問題なく過ごしている様子です。個々の部屋としては、下記の様になると思います。

 リビング やはり家族の中心の場になっており、子供の遊び場と床に寝転んで新聞を読んだりテレビを見たりと予想通りの使い方になっています。得に台所からも大体の子供の様子が解り、子供の方も親の気配を感じながら遊んでいます。

 ダイニングは、食事は基より、家計簿をつけたり仕事の残りを片付けたりと多種多様に使われています。

 和室は、専ら子供の昼寝のスペースとして使用しています。掘りごたつは、いまのところ余り出番がありせん。それと子供の玩具や本の収納スペース化しています。

 台所、洗面、浴室は、扉を隔てて隣接して配置していましすので、家事の効率化に非常に貢献していると思います。浴室に関しては、内部の板仕上げは非常に気持ちよい空間になっていますが、もう少し洗い場のスペースが広い方が良かったと思います。

 2階の寝室については、吹抜け影響で下の階の音が良く聞こえてきます。人によっては、非常に気になる思いますが、施主は、問題無さそうです。ウォークインクロゼットも使いやすく問題は無さそうです。

 トイレは床、壁を板張りにしましたので子供が未だ小さいので時々失敗することがあるので、ふき掃除が大変です。失敗したあとは、ぬれ雑巾ふき、その後乾いた雑巾で拭くようしていましす。

 その他部屋は、子供部屋、書斎、地下のアトリエと今は余り使われていません。子供の成長にあわせて使うようになると思います。地下のアトリエに関しては、今のところ物置き部屋なっています。

 その他気付いた点を、2~3点書きたい思います。一つは、漆喰塗が数カ所クラックが入っています。1年目は見られなかったのですが最近になって細い
ひび割れが出てきました。しかし気になるようなひびわれではないと思います。自然素材を使う時の宿命だと思います。

 もう一つは、台風の時トップライト部分から数滴の雨漏りありました。トップライトからか、瓦の収まりからかは解りませんが、強い北風の時に起こりました。残りの一つは、地下部分に物入れ設けたのですが、コンクリート乾き十分でなかったため壁にカビが生えてきました。冬を待ちカビ止め塗装をした結果、カビの発生はなくなりました。

 デッキは、主に洗濯物や、布団干場になっていますが、気候の良い時は子供の遊び場になっています。外交工事いまだに進行中です。

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