『国産材を使いましょう』

1.はじめに

兵庫県西宮市の友人のお家にお邪魔しました。玄関の引き戸を開けた瞬間に、杉の香りがただよってきました。
「木の香が良いですね」
「住んでいると分からないわよ」

と友人は答えてくれました。

いつも自然の木の香の中で生活していると、その香が我が家の空気になってしまう。
反対に、新建材で建てた家は、その材料から放出された科学物質が家の空気になってしまう訳です。私達は生まれてから死ぬまで空気なしには生きられません。一日の半分以上を我が家で過ごさなければなりませんが、同じ香りを味わうのでしたら、どちらの空間で過ごしたいかは明らかですよね。

日本は、昔から木の家に住んでいました。それは、近くに建築材料になる木材が豊富にあったからです。先月イランで大地震がありましたが、あちらで使われていた建築材料は、日干しレンガで地震などには大変不利な材料です。しかし、材料が豊富に供給できて、断熱性に優れていることがレンガの家が普及している一番の理由だと思われます。

木材もそうですが、台風の多い日本では風に影響されやすい材料で家を作る事は不利だと思われますが、材料として安価に安定して入手できて、雨風をしのぐのに一番適した材料の一つだったのではないでしょうか。その他にも木材の良いところ悪いところは、いろいろありますが、私達の最も身近な材料として、これから考えてみたいと思います。

2.森林の現状
 
世界の森林面積は、先進国では若干ではありますが増加傾向にありますが、発展途上国では減少しています。世界的には発展途上国での森林面積での減少が先進国の増加面積を上回るために減少しているのが現状です。

日本森林率が67%と先進国中で世界でも飛び抜けた森林の割合となっています。日本は古くから燃料用や建築材料を森林に依存して、森林と共存して暮らしてきました。

国内の森林面積は2,500万haで、森林蓄積量は約39億立方メートルあります。その中で、人工林の総備蓄量も22億立方メートルとなっていて、毎年7千万立法メートルずつ増加するなど量的資源は充実しつつあるようです。

昭和30年代から40年代の高度経済成長期において木材需要が非常に伸びていく中で、木材供給機能を高めるために、スギ、ヒノキを中心に造林してきました。その結果、昭和20年代後半から40年代はじめに植えた森林がそろそろ資源として利用できる時期を迎えようとしています。

しかし、こうした森林資源が増加している状況にも関わらず、現在の国産材の流通量は20%にも満たないと言うのが現状です。十分に国産の木材があるにもかかわらず、輸入材がいまだに用いられています。その理由としては、輸入材の方が価格が安く、安定した供給が可能だからです。

現在の国内産の材料は、価格の面からは輸入材に及ばないものの、安定供給面からみればかなり安定的供給できる環境はあるのではないかと思われます。材木の値段のみを考えれば高いかもしれないが、日本の治水やその他の環境を含めた持続可能な資源として考えれば、国産材を使用しても決して高くは無いのではないでしょうか。

3.木の効果

その(1)紫外線吸収効果
 近年、オゾン層の破壊で紫外線が人体に与える影響が問題になっていますが、木にはその紫外線を吸収する効果あります。
外出する時はもちろんですが、家にいる時でも紫外線はガラスを通り抜け室内に入り込んできます。その紫外線の反射を最も防ぎ、吸収する材料の一つが木なのです。

その(2)調湿効果
一般に、肌が健康な状態を保てる湿度は40〜70%程度いわれおり、それより湿度がが低ければ乾燥肌、高いと湿疹や汗疹の原因になると考えられています。その湿度を自然に調節してくれるのが木なのです。
以前NHKのテレビ番組で行われた実験によれば、ビニールクロスを貼った部屋と板張の部屋で加湿、除湿した時の湿度変化を比較する実験ありました。クロス貼りの部屋が20〜92%まで変化したのに対し、板張の部屋では55〜59%とほとんど変化しませんでした。結果から明らかなように木の板が湿度調整をしている分けです。

その(3)肌触効果
私達日本人は、室内では下足を脱ぐと言う習慣が昔からありました。そのために、日本家屋は床材にタタミ、床板材を使用してきました。コンクリートや石の上では裸足になろうとは思いませんよね。コンクリートの冷たく感じるのは、熱伝導率が高いからです。コンクリートは木の約12倍も熱を伝えやすく、コンクリートの上では足の温もりを床板の場合より早く奪い取ってしまいます。畳やカーペットは木よりも温かく感じますが、高温多湿の日本ではダニや黴の発生の原因になりますので、日々のお手入れが面倒になります。
一般的に、熱伝導率の高いもの(コンクリートなど)は固く、熱伝導率の低いもの(畳やカーペットなど)柔らかい材料になりますが、木は硬すぎず、柔らすぎず私達日本人に適した温かい素材と言えるのではないでしょうか。

その(4)環境効果
我々の周りには人体に悪影響を与える科学物質がたくさん有りますが、特に問題になっているのが室内環境汚染です。これらは、室内の空気が汚染され、それを知らず知らず間に体内に取り込んでしまい健康障害を引き起こすことなります。木は昔から使われてきた自然素材で、これらの汚染を引き起こす物質は殆ど含まれていません。その自然素材の中で生活することが私達にとって一番良い事は歴史的に証明されていると思います。森林浴で新鮮な香を嗅ぐと心が落ち着き、この香がα波を増幅さたり運動量を増加させる効果など、木には私達に良い影響を与える効果が沢山あります。

4.針葉樹のデータ


▲スギ(スギ科)
・分布  本州、四国、九州に広く分布
・強度(N/mm2) 曲げ65/縦圧縮33/せん断7.8
・耐磨耗性  小さい
・気乾比重  0.38
・乾燥性 やや難易
・用途  家具、構造材、造作材、建具など
・特徴
 日本の代表的な樹種で木材生産量の40%をスギが占めています。
辺材と心材の差がはっきりして、辺材は白色、心材は淡紅色から暗赤褐色まで幅があります。年輪ははっきりしていて、木理は直通です。
軽く柔らかい材質なので加工性も良く、柱や貫などの構造材や鴨居や敷居などの造作材、天井板や床板などの内装材、障子や襖などの建具など幅広く使われています。


▲ヒノキ(ヒノキ科)
・分布  東北南部以南の本州、四国、九州に広く分布
・強度(N/mm2) 曲げ74/縦圧縮39/せん断7.4
・耐磨耗性  小さい
・気乾比重  0.41
・乾燥性 容易
・用途  家具、構造材、造作材、など
・特徴
辺材は白色、心材は淡紅色で年輪も目立たないヒノキは白木の代用的な木で神社、仏閣で良く使われてきました。仕上げ面には美しい光沢があり、独特の芳香があります。また、心材の耐朽性が強く長期の水湿にも耐えるため、建物の土台に用いられることが多い様です。
建築材料としても高級品として構造材から内装材まで幅広く使われますが、腰板などの目に付き易い部分に良く使われます。数奇屋建築にはスギの方が好まれヒノキより高いスギもあります。ヒノキには洗練された美しさが、スギには素朴な美しさがあり、両者は甲乙つけがたい日本の代表的な木材なのです。


▲ヒバ(ヒノキ科)
・分布  北海道南部から本州、四国、九州まで
・強度(N/mm2) 曲げ74/縦圧縮39/せん断7.4
・耐磨耗性  小さい
・気乾比重  0.41
・乾燥性 容易
・用途  家具、構造材、造作材、水回りなど
・特徴
ヒバはアスナロとも呼ばれて建築資材としては青森ヒバが有名です。最近では、能登半島の「能登アテ」と呼ばれる材も、能登ヒバとして市場に出てきました。
心材と辺材の差は少なく淡黄色で、年輪ははっきりしているとは言えません。樹脂に殺菌性の強い精油成分を含み、特有の匂があります。木理が通直で肌目も緻密な上加工しやすい材料です。耐朽性が大きく水湿性に優れているので、土台用材として好まれて使用されています。


▲サワラ(ヒノキ科)
・分布  本州北部から九州北部まで
・強度(N/mm2) 曲げ54/縦圧縮32/せん断4.9
・耐磨耗性  極めて小さい
・気乾比重  0.34
・乾燥性 容易
・用途  家具、造作材、建具、浴槽など
・特徴
サワラはヒノキの親戚のような木と考えていいと思います。樹皮や樹木のイメージはヒノキに似ていますが、木材としての使われ方は異なる様です。
心材は黄褐色で辺材は黄白色を呈していて、辺心材の区別がはっきりしています。ヒノキのような芳香は少ない反面、軽く軟らかく加工性が良く耐水性に優れているため、台所や浴室の日用品などに利用されてきました。


▲アカマツ(マツ科)
・分布  本州、四国、九州
・強度(N/mm2) 曲げ85/縦圧縮44/せん断9.8
・耐磨耗性  中程度
・気乾比重  0.53
・乾燥性 容易
・用途  家具、造作材、構造材など
・特徴
アカマツは海岸から離れた地域に生育し、クロマツは海岸付近に生育することが多い樹種です。
心材は黄淡褐色で辺材は黄白色で辺心材の境ははっきりしていません。年輪は明瞭で肌目は荒が木理は直通です。ヤニ壷をもっておりヤニがでやすい性質があります。重硬で強度があり加工性も良いので構造材として使う事が多いようです。しかし、装飾的に優れた材は銘木として使われ価値の高い仕上げ材となるケースもあります。


▲カラマツ(マツ科)
・分布  北海道、東北地方、本州中部の寒冷地
・強度(N/mm2) 曲げ87/縦圧縮44/せん断7.8
・耐磨耗性  中程度
・気乾比重  0.53
・乾燥性 容易
・用途  家具、造作材、構造材など
・特徴
カラマツは「落葉松」とも書くように日本産の針葉樹の中では唯一の落葉樹です。
 心材は褐色で辺材は黄白色で辺心材の境ははっきりしていません。木理は直通で年輪がくっきりとして重硬で強度があります。マツ特有のヤニ壷をもっておりヤニがでやすい性質があります。乾燥時に割れや狂いが生じやすく扱いにくい木です。


▲ツガ(マツ科)
・分布  関東以西、四国、九州
・強度(N/mm2) 曲げ74/縦圧縮42/せん断8.8
・耐磨耗性  中程度
・気乾比重  0.51
・乾燥性 容易
・用途  家具、造作材、構造材など
・特徴
ツガは、近年国内の蓄積量が極めて少なく、代用樹種として北米産の米ツガが使われています。
心材は」紫淡褐色で辺材はやや淡色をして、心材と辺材の区別不明瞭です。肌目は粗いが、木理は直通で光沢を有しており年輪ははっきりとしています。重硬で耐久性には優れていますが、硬くて加工には難がある上、比較的暴れ易い材質をもっています。また、ヤニが出やすく、耐久性は低い部類に入ります。


▲エゾマツ(マツ科)
・分布  北海道
・強度(N/mm2) 曲げ71/縦圧縮33/せん断7.4
・耐磨耗性  小さい
・気乾比重  0.43
・乾燥性 容易
・用途  家具、造作材、構造材、建具など
・特徴
エゾマツは北海道を代表する針葉樹の一つです。
全体的に淡黄白色で、年輪はやや明瞭で肌目は緻密です。建築材料としては軽軟で収縮は小さいために加工は容易ですが、耐朽性は極めて低い部類に入ります。


5.適材適所

日本は北から南へ約3000km渡り亜寒帯から亜熱帯の気候で降雨量も多く多くの樹木が生息しています。木の種類として直ぐに思い浮かべられるのが、常緑樹と落葉樹、針葉樹と広葉樹ではでしょうか。古くから日本の建築材料として使われてきた木は、先人の経験で沢山の樹種の中から用途に適した木材を使ってきました。現在は、生活様式も和風、洋風、モダン、クラッシクと多様化し、それに必要な建築材料も多種に渡っきています。多くの木材がある中でその特徴を理解した上で適材適所で使っていくことが必要だと思います。

6.針葉樹と広葉樹

 日本の木材で最も良く使われているのがスギ、ヒノキ、マツの針葉樹です。針葉樹は蓄積量が多く木理が真直ぐで加工性が良いというこで、木造建築の構造材として使われています。しかし、強度的に強いかと言われればそうではない様です。強度の面から考えると、広葉樹の方が大きくなります。例えば、スギとケヤキの曲げ強い度比較すると、スギの75kg/cm2に対してケヤキ100kg/cm2となってケヤキがスギよりも1.25倍曲げには強い事になります。地域によっては、大黒柱にケヤキを必ず使用する所があるようです。

 スギ、ヒノキ、マツに限って適材適所を大雑把に当てはめてみると、湿気に強くシロアリが嫌うヒノキが土台に使われ、シロアリには弱いが強度あるマツが梁材として、柱材としてスギやヒノキが使われいます。現在は、輸入材や加工材も含めて色々な木材が使われています。強度に関して木材は、樹種によらず大変優秀な材料と言えますの、少しぐらい強度の小さい樹種を使っても木材の断面を大きくた方がしっかりとしてきます。例えば、柱と土台を接合する(「仕口」と言います)する場合、両方の材料を削り取る加工を施すします。その部分では、木材の大きさが半分になってしまいますので、大きい材料を使う方が「丈夫な家」ができるようになります。

 一般的に国内産の針葉樹は広葉樹より軽くて柔らかいので、現場で作業がしやすい材料です。逆に広葉樹は重くて堅い材料です。床材や壁材として木材を使用する場合、針葉樹のような軽い柔らかい材料を使うと、温もりのある身体にやさしい仕上げとなりますが、傷付きややすくなります。広葉樹の板材を使うと、冷たくひんやりとした肌触りなりまが、針葉樹よりは傷付きにくくなります。しかし、石張りやタイル張りよりは、遥かに暖かみを感じますが!

 なぜ、重たい木は冷たいのでしょうか。金属板、タイルや石のように熱伝導率が大きい場合は冷たくなります。一般的に比重の大きい材料ほど熱伝導率が大きく木材のように比重の小さい材料ほど熱伝導率が小さくなります。スギの比重は0.38に対してケヤキの比重は0.62なので、スギの方が暖かく感じます。

 現在の針葉樹と広葉樹の蓄積量を比較してみると、針葉樹が約約28億立方メートル、広葉樹が約11億立方メートルで7対3の割合のようです。広葉樹の利用方法としても7割以上がパルプに使用されて3割が製作材と使用されています。広葉樹の使い方として合板や突き板の需要がのびています。広葉樹のムクの材のコストは針葉樹に比べて相当高くなり、その希少性から銘木として取り扱われることが多くなってきています。

7.銘木

 木材は樹種、生育環境、製材方法により様々な表情を創り出します。多くの木材の中でも見た目に美しく希少価値が高いものを銘木といいます。銘木は杢目、大きさ、形状、樹種など色々な価値観で主観的な要素でも大きく左右されます。大きく分けて産地による銘柄材と素材そのものが評価されたものがあります。産地による銘柄材として有名なものは、秋田スギ、吉野スギ、屋久スギ、木曽ヒノキなどがあり、その地域ごとの生育環境、造林技術、製造技術が伝統的に引き継がれて優れた木材を造り出しています。他方の素材そのものが評価されれるものでは、ケヤキ、トチ、カエデ、コクタン、カリンなど、数えきれないない樹種の中で、杢目が美しいことや、その希少性でも評価を受けます。

 銘木のコストは、材料の流通経路によって変わってきます。一般の木材は概ね市場価格がありますが、銘木の場合は主観的な価格設定なされる場合もあり、同じ原木より取れた、銘木の板材がお客さんの手に渡る時に数倍の価格差が生じることも決して珍しい事ではありません。

 今は、殆ど電動鋸による製材が一般的にですが、昔の日本では木挽きと言う職種があります。原木を山で切り出し、大きな物はその場で鋸で挽いて人里に運んだりしていました。それが輸送方法と電動鋸の発達で需要がなくなり、木挽きの職人は殆どいなくなり関東地方で2名の方が現役で活躍しておられるのみようです。銘木は製材所の電動鋸で挽くより、大鋸で昔ながらの製材方法のより沢山とれます。丸太から杢目を読み、鋸を入れてより多くの銘木を生み出す感覚は、現在の製材技術では難しくなってきていますが、何年もかかって成長した木を大事い使いたい気持ちだけは失いたくないと思います。

8.広葉樹のデータ


▲ケヤキ(ニレ科)
・分布  本州、四国、九州
・強度(N/mm2) 曲げ100/縦圧縮47/せん断13.0
・耐磨耗性  大きい
・気乾比重  0.62
・乾燥性 中
・用途  家具、造作材、構造材、建具など
・特徴
落葉高木。イチョウの葉のような樹形と黄緑の鮮やかな葉の色が特徴で、庭園樹や街路樹としてよく見かけます。
心材は黄褐色から黄赤褐色で、辺材は淡黄褐色です。強靱で耐朽性が高いため建築構造材に適しているが、大径木が少なくなり材面の美しさを利用した造作材や内装材として使う場合が多い様です。


▲ナラ(ブナ科)
・分布  北海道、本州、四国、九州
・強度(N/mm2) 曲げ97/縦圧縮46/せん断11.0
・耐磨耗性  大きい
・気乾比重  0.67
・乾燥性 困難
・用途  家具、造作材、床材、合板、建具など
・特徴
落葉高木。全国に分布し葉縁の鋸歯のようなギザギザが特徴。甲虫などの好む樹液をします。
心材は褐色で、辺材は淡褐色です。木肌が粗く、柾目面には虎斑と呼ばれる杢が特徴です。比重も大きく重硬なため加工しにくいのが難点。


▲クリ(ブナ科)
・分布  北海道、本州、四国、九州
・強度(N/mm2) 曲げ78/縦圧縮42/せん断8.0
・耐磨耗性  中
・気乾比重  0.55
・乾燥性 やや難
・用途  構造材、家具、造作材、水回りなど
・特徴
落葉高木。全国に分布し葉の先端は尖って葉縁は鋸歯のをもっています。食用のクリの実を採取するために植採されています。
心材は褐色で、辺材は淡褐色です。木肌は粗く、重硬で弾力・反張力に富み、耐朽性が高く水湿に耐える特徴があります。


▲ブナ(ブナ科)
・分布  北海道、本州、四国、九州
・強度(N/mm2) 曲げ87/縦圧縮43/せん断13
・耐磨耗性  大
・気乾比重  0.63
・乾燥性 中
・用途  家具、床材、合板など
・特徴
落葉高木。高い樹は30mにもなります。秋には黄色く紅葉すします。
辺心材とも黄白色から淡褐色をしています。重硬ですが加工性は良い。乾燥時に狂いが出やすいので注意が必要です。


▲カバ(カバノキ科)
・分布  北海道、本州中部以北
・強度(N/mm2) 曲げ105/縦圧縮47/せん断14.5
・耐磨耗性  大
・気乾比重  0.69
・乾燥性 中
・用途  家具、建築内装、床板、化粧単板など
・特徴
落葉高木。高い樹は30mにもなります。樹皮が白いシラカンバが有名ですが、用材として使われるものはマカンバやミズメです。
心材は淡紅褐色、辺材は黄白色。木材は均質で重硬、耐摩耗性があり 床などに使われています。加工性は普通で、良い仕上げ面が得られます。


▲イタヤカエデ(カエデ科)
・分布  北海道、本州、四国、九州
・強度(N/mm2) 曲げ103/縦圧縮43/せん断11.5
・耐磨耗性  大
・気乾比重  0.67
・乾燥性 やや難
・用途  家具、床板、床柱など
・特徴
落葉高木。高い樹は20mにもなります。
年輪ははっきりせず、色はやや赤みを帯びた白色から淡紅褐色で絹糸光沢を持ちます。。辺材と心材の差はあまりないが、非常に硬く、靱性が高く割れにくい。


▲サクラ(バラ科)
・分布  北海道、本州、四国、九州
・強度(N/mm2) 曲げ103/縦圧縮46/せん断12.0
・耐磨耗性  大
・気乾比重  0.60
・乾燥性 中
・用途  器具、家具、建築内装材、楽器など
・特徴
落葉高木。高い樹は20mにもなります。園芸品を含めて種類が多いが、用材として使われるものはヤマザクラ、シウリザクラです。
辺材は黄褐色、心材は褐色ときに暗緑色の縞模様がある場合あります。材は均質・緻密で、中庸からやや重硬で加工性も良い。


▲タモ(モクセイ科)
・分布  北海道、本州中部以北
・強度(N/mm2) 曲げ103/縦圧縮46/せん断12.0
・耐磨耗性  大
・気乾比重  0.65
・乾燥性 中
・用途  家具、造作材、合板など
・特徴
落葉高木。高い樹は25mにもなります。材は弾カ性、耐久力があって木目も美しい樹種です。
心材はくすんだ黄白色、辺材は淡い黄白色。建築材としては、床柱、板のほか化粧用合板にして家具、造作用集成材にして階段、手摺りなどに用いられています。


参考文献
林野庁ホームページ
建築知識2002年3月号 (株)エックスナレッジ発行
建築知識1994年10月号 特別付録(株)エックスナレッジ発行
木のデザイン図鑑2001年1月30日(株)エックスナレッジ発行
木のくらし 奈良県木材共同組合連合会発行

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